みなさんは、盗聴器を仕掛ける目的や理由を考えたことがありますか?
その発見方法や設置の手口などは、テレビやニュースでも取り上げられることがありますが、盗聴器設置に至った経緯などの詳細となると、あまり考えたことがない方も多いのではないでしょうか。
統計によると、盗聴器が仕掛けられる場所として最も多いのが一般家庭で、そこに次ぎ、ホテル、オフィスの順で発見されるケースが多くなっています。
この結果を少々意外に感じる方も多いかもしれません。
オフィスなどであれば、企業の重要な機密事項を盗聴によって入手しようとするケースなど様々な設置理由が浮かびますが、多くの設置者が一般家庭に盗聴器を仕掛ける理由とは、一体どのような理由なのでしょう?
■ 盗聴の目的を理解することが大事
実際に盗聴器設置の理由として一番多く挙げられるのは、
「単なる好奇心から設置した」
という、なんとも仕方のない理由でした。
少々肩透かしを食らったような結果ではありますが、裏を返せば、こういった軽い理由であっても、その気になれば盗聴器は入手できてしまい、
設置についても一般家庭であれば難易度は低く、誰でも簡単に設置出来てしまう
のです。
例えば、自分が配偶者に隠れて浮気をしているなど、後ろめたい事実を持ち合わせているのであれば、相手がそれを疑い盗聴器を仕掛けるのでは…と警戒心をもつきっかけが生まれます。
しかし、ある日突然単なる好奇心によって盗聴器が仕掛けられたのでは、対策のしようもありません。
現代の日本では盗聴行為自体を罰する法律が存在しません。
もっとも、盗聴行為に付随し、
盗聴器を仕掛けるために不法侵入を行う
、
盗聴器の不正改造、盗聴した内容を他人に口外するなどの行為
が加われば法律で罰することが可能です。
しかし、前述のように、ただ単に好奇心から盗聴器を仕掛け、その場の音声を聞いていたという行為だけでは、設置者を罰することはできないのです。
以上のことから、盗聴器を設置する目的は様々ありますが、一番多いのは
「単なる好奇心」
という些細なきっかけです。
■ 盗聴器を仕掛けた犯人の特定は難しい
盗聴の目的がわかれば、盗聴を行った犯人を予想することもできますが、
盗聴の目的が単なる好奇心だと、犯人を特定するのは難しくなります。
そのため、盗聴から特定の情報を守る方法は使えないため、日頃から
盗聴の危険を意識しておく
ことが大切になります。
盗聴を常に意識するのは疲れてしまいますが、
定期的に盗聴器が仕掛けられていないか調査をしたり
、
大切な情報は鍵のかかる場所に隠し
、機密情報(個人情報)が外部に漏れないよう注意してください。
これだけを意識するだけで、盗聴犯に付け入られるスキがなくなり、盗聴被害に遭う可能性はかなり少なくなります。
盗聴は最早他人事ではありません。
日頃からしっかりと対策を考えておく必要があります。
関連記事